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城戸・笹部・千葉研究室

城戸の独り言

2005年03月29日
I Don't Love EPSON

 プリンターは安い。メチャ安い。牛丼より安い、って言うのは言い過ぎですけど。憶えてますが、14~5年前にヒューレットパッカードの白黒インクジェットプリンターを買ったときは15万ぐらいしましたよ。けど、画質はそれまでのインパクトプリンターとは比べ物にならないぐらいきれいで、ぜんぜん高いとは思わなかったですよね。

 

それが今では、超高精細写真画質のカラーインクジェットで2万前後ですか。マジですか。「タダみたい」なもんですよ。カラーレーザーでも10万切ってますからね。
しかし、この「タダみたい」というのがクセ者で、ようするにプリンタというハードは使い捨てにしてください、というメッセージが込められてるような気がするんです。(もちろん、インクとか紙でぼろ儲けしてるんだけど。)

 

たとえば、プリンタを動かすためにはコンピューターにプリンタドライバというものをインストールしますね。そして、それは用いるOSにマッチしていなければなりません。だから、OSをバージョンアップすれば、プリンタドライバもバージョンアップするわけです。でなければ、プリンタは動かんわけです。もし、私がズル賢いプリンターメーカーなら、新機種をどんどん投入してプリンタードライバーをバージョンアップしませんね。そうすると、ユーザーはOSのバージョンアップをすると古いプリンターが使えなくなるんで、そうなると安いもんだから新機種を買っちゃうわけです。メーカーは薄利多売でもうかりますな。

 

けどね、高いプリンターはそうはいかんっちゅうの。
うちの研究室で数年前に買った大判のインクジェットプリンタ。当時、確か70~80万しましたね。どこのメーカーとは言わないけど、いまだにMacOS9にしか対応してないんです。去年の2月のバージョンアップでもOS 9止まり。 うちの研究室は何を隠そうオフィシャルコンピューターはMacで、センスの悪いNECやダサい富士通、よく壊れるソニーなど、いわゆるウィンドウズマシンは使用禁止です。中には、地下に潜入してウィンドウズマシンを使うアホがいますが、見つけ次第天罰を与えます。卒業延期です。

 

話はそれましたが、すべてのMacのシステムがとっくの昔にMacOS Xにバージョンアップした今となっては、この超高価なプリンターが使えないんですよね。単なる粗大ゴミですわ。これまで、ちょくちょくメーカーのホームページにアクセスしてバージョンアップ情報を確認してたんですけど、ぜんぜん動く気配ナシ。ピクリともしない。

 

そこで、メールでその会社に問い合わせると、(だいたい電話番号が記載されてないのがおかしい! やましいことでもあるのか!)「PM-9000CのMac OS X対応についてお問い合わせいただいた件でございますが、誠に申し訳ございませんが、PM-9000Cにつきましては、Mac OS Xネイティブ環境は非対応とさせていただいております。Classic環境につきましては、オプションのネットワークインターフェースカードを介した接続時のみ対応とさせていただいております。お客様のご期待に添えず誠に申し訳ございませんが、PM-9000Cに関しましては、Mac OS XのClassic環境でご使用いただきますようお願い申し上げます。」


だと、
ひどいぞ!
あれだけ、待ってたのに!
誠にも申し訳ない、と思うんならバージョンアップしろ!
裏切り者!

 

このヤローと思って、社長の顔が見たいとホームページを探ると、人のよさそうな社長さんはニコニコ顔でこうおっしゃてる。

 

「お客様に喜ばれ、信頼される商品・サービスを創り続けたいという思いを、世界中の社員一人ひとりが実践することを目指すとともに、経営の高い透明性と健全性を確保することによって信頼経営を維持・継続することが、コーポレート・ガバナンスの基本であると考えています。」

 

基本ができていな~い。じゃないか。
客が喜ぶどころか、怒ってるぞ~。

 

とにかく、商品を出したら10年は使える環境を保って欲しいですよ。
それが信頼というもんじゃないんですか、社長!

 

 

城戸淳二

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