日刊工業新聞より:
味の素、光取り出しフィルムなど有機EL用周辺材料に参入
2014年02月04日
味の素は光取り出しフィルムや水蒸気バリアー材など有機EL用周辺材料に参入する。味の素の材料はプリンタブルエレクトロニクスに対応可能。生産コスト低減につながるほか、曲げられるパネルやウエアラブル端末といった次世代デバイス市場も視野に入れる。2020年度に75億円の売り上げを目指す。
グループ会社の味の素ファインテクノ(川崎市川崎区)が開発した。外部光取り出しフィルムはパネルに装着することで視野角による色の変化も抑える。内部光取り出し材料は電極と基板に挟むことで屈折率の差を調整して層間の光の反射を抑制。熱硬化フィルムや接着剤、インクとして提供する。それぞれで光取り出し効率が理論上1・5―2倍改善するという。
水蒸気バリアー材はバリアーフィルムと電極の間に充填する部材で、ガラス封止よりも厚みが半減する。熱硬化処理が不要な粘着フィルムと液状封止材も開発した。