山形新聞より:「肘折希望大橋」30日に供用開始
大蔵村肘折で2012年4、5月に相次いだ地滑り災害によって通行止めとなっていた主要地方道戸沢大蔵線の規制が30日、解除される。新たに整備していた「肘折希望(のぞみ)大橋」も同日に供用開始となる。復旧工事を進めていた県が11日に発表した。
肘折希望大橋は、鋼製ラーメン(ドイツ語で骨組み)桟道橋と呼ばれる構造で、S字カーブしている。全長240メートル、幅は6~8.25メートルで、同構造の橋では国内最長となる。また、4カ所設置する銘板のうちの1カ所(横約80センチ、縦約20センチ)のバックライトには、世界初の屋外使用となる有機ELを活用する。
同線は、復旧工事を経て12年12月31日に橋の仮設の段階でいったん開通。雪が解け、迂回(うかい)路が確保できたことから、13年5月に工事を再開した。通行止めの規制が解除されるのは30日正午。現在は橋の舗装や欄干設置を残すだけで、9割程度工事が完了している。橋の供用開始に先立ち、現地で開通式が行われる。
工事中は、新庄市から最短ルートで肘折温泉に行くことはできず、迂回路を使用していた。