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城戸・笹部・千葉研究室

ラボニュース

2015年09月08日
【報道】山形大「有機材料」特化の研究科を設置 大学院を改組、ブランド力強化へ

山形新聞オンラインより

山形大「有機材料」特化の研究科を設置 大学院を改組、ブランド力強化へ

 山形大は4日、工学系大学院の組織改革として、有機エレクトロニクス分野の研究と教育を展開する「有機材料システム研究科」を2016年4月に新設すると発表した。現在の大学院理工学研究科における「機能高分子工学」と「有機デバイス工学」の2専攻を統合し、研究科として独立させた。有機材料分野に特化した研究科設置は全国の大学で初になるという。

 主な教育研究内容は分子創成などの基礎をはじめ、有機ELや有機太陽電池への応用、スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスへの融合システム構築など幅広く、現行の「機能高分子工学」と「有機デバイス工学」の領域を網羅。同大は今年3月、有機エレクトロニクス研究センターなど米沢市内にある関連8センター・研究所を統括した「有機材料システム研究推進本部」を組織しており、同本部との連携を強化した講義を行う。

 4日、山形市の山形大小白川キャンパスで小山清人学長、飯塚博理工学研究科長が説明した。新研究科を同大の有機エレクトロニクス研究・教育のアピールにつなげたいとし、小山学長は「世界が山形大を見る目として有機ELと(南米ペルーの世界遺産)ナスカの地上絵研究があると思う。その一つを伸ばして山大のブランド力を高めたい」。飯塚理工学研究科長は「企業と連携し、事業化を見据えた実践的な教育をしていきたい」と述べた。

 入学定員は博士前期課程65人、同後期課程10人とする。選抜方法は検討中。山形大における研究科の開設は、2009年の大学院教育実践研究科以来。

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