山形大の城戸教授にトムソンロイター賞 米の顕彰、多くの研究者が論文引用
認定証書の伝達を受ける城戸淳二教授=山形市・山形大
世界の研究者から数多く引用され、インパクトの高い論文を発表した人を顕彰するトムソン・ロイター社(米国)の「高被引用論文著者」に、有機EL研究の第一人者として知られる山形大の城戸淳二教授が選出され、山形市の同大小白川キャンパスで6日、認定証書の伝達式が行われた。
同社が管理する論文のデータベースで、2002年~12年までの11年間、トップクラスの引用数を持ち、さらに印象深い論文を一定数以上発表した大学教授や企業などの研究者を世界中から約3000人抽出。国内からは約100人が選ばれた。城戸教授は16本の論文が、2111回世界中の研究者から引用された。同社が同様の選出を行うのは01年以来。
式では、小山清人学長が城戸教授に証書を伝達。「努力のたまもので、学長としてうれしい限り」と祝辞を述べると、城戸教授が「研究者として評価されたことをうれしく思う。ノーベル賞の候補となれるよう、今後もいい論文を書いていきたい」と謝辞を述べた。