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城戸・笹部・千葉研究室

ラボニュース

2013年12月20日
有機ELと太陽電池性能アップ、JST事業に採択 山形大大学院・夫准教授の研究

山形新聞より:有機ELと太陽電池性能アップ、JST事業に採択 山形大大学院・夫准教授の研究

 

山形大大学院理工学研究科(米沢市)の夫勇進(プ・ヨンジン)准教授(有機デバイス工学)の研究が、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業「さきがけ」に採択された。有機EL、有機太陽電池の高性能化を目指す内容。山形大の研究者がさきがけに採択されるのは、1991年の事業創設以来2例目という。

 研究課題は「スピン多重度制御による超光電変換デバイスへの実展開」。電気を光に変える有機EL、光を電気に変える有機薄膜太陽電池などの光電変換装置には、電子の電荷だけではなく、「スピン」という磁気的な性質が深く関わっている。スピンの性質を制御することで、電気と光の相互変換効率を2倍アップさせるという。

 さきがけは独創的、挑戦的で国際的に高水準の発展が見込まれる基礎研究を推進するのが狙いで、若手研究者向けのカテゴリー。旧帝大の採択が多く、これまで採択された約1800件のうち山形大は1件のみだった。2016年度までに、3千万~4千万円の支援を受ける。

 夫准教授は「有機EL実用化促進の一つの後押しになる重要な技術と考えている。有機太陽電池のメカニズムを理解する上でも重要だ」と話している。

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