オープンキャンパス2013

8/2(金)にオープンキャンパス2013をしました。

高校生、保護者の方、機能高分子3年生、システム創成1年生を合わせて150名以上の方がブース、研究室に来られました。

当日の様子ー有機薄膜太陽電池編ー

2010年から UCLAの Yang Yang 先生、Ziruo Hong 先生、博士3年の Guo Chenさんと始めた低分子系有機薄膜太陽電池。3年経った現在効率は蒸着型で6%以上、塗布でも4%以上を実現しています。低分子蒸着系では世界最高水準。Guo Chen さんのおかげで論文発表も多く出来ています。写真左は新規近赤外吸収ドナー材料開発をしている M1 の佐々木君。特許を出して、学会発表もしています。新規材料では現在3.8%、まずは蒸着を超える効率の実現を目指しています。城戸研の有機ELは有名ですが、最近は有機太陽電池の方も学生には人気。嬉しい限りです。

材料の分子模型とフレキシブル有機薄膜太陽電池パネル。大型パネルは伊藤電子工業さまとイノベーションセンターの佐野健志准教授の力作。スクアリリウム色素は合成条件を最適化すれば、高純度で10g程度はすぐ合成できるのでデバイスの大型化の際には重宝する材料です。

昨年のサイエンスキャンプ卒業生の菅原君(高2)が岩手からわざわざ来てくれました。是非、山大を受験して城戸・笹部研に来て下さい!

左はサイエンスキャンプOBのユウイチロウ。

【参考文献】

1. G. Chen, H. Sasabe, Z. Wang, X. Wang, Z. Hong, Y. Yang, J. Kido, Adv. Mater. 2012, 24, 2768–2773.

2. G. Chen, D. Yokoyama, H. Sasabe, Z. Hong, Y. Yang, J. Kido, Appl. Phys. Lett. 2012, 101, 083904.

3. G. Chen, H. Sasabe, Z. Wang, X. Wang, Z. Hong, J. Kido, Y. Yang, Phys. Chem. Chem. Phys. 2012, 14, 14661-14666.

4. G. Chen, H. Sasabe, W. Lu, X.-F. Wang, J. Kido, Z. Hong, Y. Yang, J. Mater. Chem. C 2013, in press.

【研究資金】

1. 地域卓越研究者戦略的結集プロジェクト, J-RISE, JST

2. A-step FS ステージ, 「新規近赤外吸収スクアリニウム誘導体の開発」, 2011, JST, AS232Z00929D.

3. A-step FS ステージ,「高性能有機薄膜太陽電池用新規非対称スクアリリウム誘導体の開発」, 2013, JST, AS251Z00216M.