笹部助教が2013年度第12回の山形県科学技術奨励賞を受賞されます。
新規n型有機半導体材料の開発により有機ELデバイスの光取出効率の大幅な向上を実現したこと、および乾電池2本で5000カンデラ/m2 以上光る超低電圧有機ELデバイスを開発したことが大きく評価されました。本研究では、NEDO高効率有機デバイスプロジェクト、JST地域卓越研究者戦略的結集プロジェクト、NEDO有機EL照明量産化実証に関する研究開発、JSPS科研費若手Bの研究資金の支援をいただき、研究を進めることができました。この間、城戸淳二先生、横山正明先生、夫勇進先生、平澤正勝先生、中山健一先生、横山大輔先生をはじめ、多くの研究員、企業共同研究者の皆様、学生さんにご支援を頂きました。特に、2002-2006年のNEDO高効率有機デバイスプロジェクトで本研究のコア技術となるフェニルピリジン誘導体ワイドギャップ電子輸送材料の開発に共に取り組んだ李延軍博士、田中大作博士、蘇仕健博士(華南理工大学教授)の貢献は極めて大きなものです。この場を借りて御礼申し上げます。
課題名:有機 EL の光取出効率の向上および超低電圧化に関する研究
受賞機関:山形県
授賞式:2013年10月1日(山形県庁講堂)
この賞は機能高分子工学専攻、有機デバイス工学専攻では、西岡昭博教授(第6回)、中山健一准教授(第10回)が過去に受賞されています。