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城戸・笹部・千葉研究室

ラボニュース

2016年03月13日
【報道】米沢に山形大の有機材料研究拠点開所

山形新聞より 

米沢に山形大の有機材料研究拠点開所

 

山形大が米沢市の工学部キャンパスに建設した「有機材料システムフロンティアセンター」の開所式が11日、現地で行われた。有機材料を核に電子工学から応用化学、バイオ、情報通信技術、人文科学まで幅広い分野の大学、企業の研究者が入居。異分野融合と産学連携の国際的な拠点として技術革新に取り組む。

 有機材料技術を活用し、未来の快適な生活の提案を目指す文部科学省などの支援プログラム「フロンティア有機システムイノベーション拠点」の中核施設となる。基礎研究を担う「有機エレクトロニクス研究センター」(工学部)、製品化につなげる「同イノベーションセンター」(米沢オフィス・アルカディア)を含め同事業で計画された関連7施設がこれで完成。基礎から事業化まで一貫した研究開発体制が整った。

 有機材料システムフロンティアセンターは7階建てで延べ床面積9900平方メートル。30の研究室のほか、実験室、クリーンルーム、研究者の交流スペースを確保。有機ELパネルの生産装置や電子回路用の印刷システムなど世界最先端の機器をそろえた。2013年4月に着工し、建設費は設備を含め49億円に上る。

 入居するのは、世界で初めて白色有機ELの開発に成功した城戸淳二教授、印刷方式の電子回路形成で国際的な実績を上げている時任静士教授ら同大などの世界的研究者。国内22企業と3研究機関・大学が参画を決めており、100人規模の体制でスタートする。センター長には城戸教授が就いた。

 式典では同大の小山清人学長が「新センターで技術を実用化し、未来の快適な社会づくりに貢献したい」とあいさつ。飯塚博工学部長は式辞で「学生を巻き込み、実践力のある研究者を育成する」と強調した。

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