山形大が米沢市の工学部に建設していた「グリーンマテリアル成形加工研究センター」が完成した。環境に配慮したプラスチックなどの開発、成形加工技術の研究拠点で、企業と連携して自動車部品や食品包装、医療用品への応用を図り、製品開発につなげる。
センターは鉄筋4階、延べ床面積約2900平方メートル。1階は成形加工設備室、2階は共同研究の場、3、4階は研究室で、2013年7月に着工し、ことし4月に開所した。総工費は約8億1200万円で国の補助を受けた。
このうち2階はトヨタ自動車をはじめとする自動車関連企業や総合化学メーカーなど計約55社が使用。大学と共同研究を進める。
具体的には二酸化炭素(CO2)由来や土に返るプラスチック、強度に優れた素材を開発し、10ナノメートル(ナノは10億分の1)単位の超精密加工技術の確立を目指す。研究成果と技術は地域の企業に還元する。国家技能検定講習やシンポジウムも行う。
研究メンバーの落合文吾教授は「東北で初めての専門的な研究施設を生かし、地域産業の活性化を図る」と話す。18日、小山清人学長ら関係者が出席して開所記念式典を行う。
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伊藤浩志センター長、GMAP開所おめでとうございます!
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