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城戸・笹部・千葉研究室

ラボニュース

2014年10月09日
中村教授おめでとう 米沢も喜びに沸く

読売オンラインより

 

 山形大で今年3月まで特任教授を務めていた米カリフォルニア大サンタバーバラ校の中村修二教授(60)のノーベル物理学賞受賞から一夜明けた8日、山形大工学部のある米沢市では、関係者から喜びの声が上がった。

 

 国際会議で知り合って以来10年以上の親交があり、「『突然変異』を生み出せ!」の共著もある山形大大学院理工学研究科の城戸淳二教授(55)は「自分のことのようにうれしい」と喜んだ。ともに地方でキャリアを築いてきた二人。「地方から世界に向けた革新的な取り組みをしよう」と誓い合ってきた。ここ数年、毎回有力候補と目されてきた中村教授。「賞の発表が近づくと眠れない」と城戸教授に打ち明けることもあったという。

 

 城戸教授の研究室に所属し、中村教授の講演を聞いたことがある相沢直矢さん(26)は、講演で刺激を受け、アメリカに留学した。相沢さんは「『永遠のサラリーマンになるな。ベンチャー精神を持て』と強調していたのが印象に残っている」と語った。

 

 中村教授は10年9月、米沢興譲館高校でも全生徒約600人や大学生、市民向けに講演している。当時教頭だった大貫英一校長(60)は「残暑の厳しい日だったが、それ以上に熱い話をして、講堂が熱気に包まれたのを今でも覚えている」と振り返る。

 

 大学関係者らとともに中村教授が数回訪れたことがある同市中央の料理店「旬菜こんどう」には、直筆の色紙が飾られている。中村教授は米沢牛や旬のキノコ料理、地酒に舌鼓を打ったという。店主の近藤広吉さん(58)は「『山形の食べ物はおいしい』と、にこやかに話していたのが印象深い」と笑顔で話した。

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