荘内銀、仙台支店に有機ELの光のオブジェ 山形大が貸し出し
夜道をやわらかい光が照らし出す――。荘内銀行仙台支店(仙台市)の外壁に、先週末から有機EL照明を使った光のオブジェ=写真=がお目見えした。世界的な有機エレクトロニクスの研究機関である山形大学工学部が無償で貸し出した。期間は3カ月。これを機に山形大は県外への普及にも力を入れる。
設置したオブジェは、3枚の和紙と照明を組み合わせ幻想的な明かりを照らすもの、ひし形の照明をツリー状に並べたもの、サクランボの形をしたものの3種類。光が点滅したり色が白や黄、緑、紫などに変わったりして、通行人を楽しませている。
これまで山形大が開発した技術をもとに、山形県内の照明メーカーなどが有機EL照明を製造し、県内の公共施設や企業などに供給。県も補助金を出して県内での普及を後押ししてきた。山形大は今後、県外への普及も必要と考え、産学官連携で交流のあった荘内銀への貸し出しを決めた。仙台支店は仙台駅に近い目抜き通りに面しており、PRするには絶好の場所。