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城戸・笹部・千葉研究室

城戸研への道

はじめに

このページを見にきた人は、きっと高校生か、大学生だろうと思います。有機ELというのをどこかで聞いて、有機ELと言えば山形大学城戸研究室と聞き、どうしたら入れるんだろうな、ってね。

城戸研究室は山形大学工学部機能高分子工学科に属しています。学部の卒業研究、大学院修士課程および博士課程の研究・教育を行っているのです。
では、どうやったら城戸研究室に進学できるのでしょうか。万が一、あなたが小学生であった時のことを考えて、小、中、高、そして大学生と、若い順からその時なすべきこと、準備しておくべきことについて説明しておきます。城戸研究室への道ですね。自分に当てはまるところから読んでください。

小学生の
あなたへ

とにかく、よく遊び、よく学んでください。よく食べて、よく寝てください。遊びだけでもダメですし、勉強だけでもダメです。最近の公立の小学校はゆとり教育のため教育レベルが低いですから、学校で勉強している内容が簡単すぎると思ったら両親に頼んでより進んだ教材を買ってもらうか、塾に行ってください。いまの小学校は最もデキナイ子にレベルを合わせてあるので、学校で習うことしかやらないと、自分の能力を十分に高めることは出来ません。文部科学省のお役人さんたちの多くは、子女を私立の小学校に通わせてるらしいですから、公立の小学校レベルがどの程度かわかりますね。

それから、スポーツやって身体を鍛えたり、手先を器用に使う遊びをしてください。テレビゲームはアホになるから厳禁です。テレビゲームを買い与える親もアホです。決して家でやってはいけません。やるんなら、友達の家に行った時だけにしてください。山に登ったり、釣りに行ったり、海に泳ぎに行ったり、スキーに行ったり、絵を描いたり、プラモデル作ったり、いろいろあるでしょ。テレビゲーム以外にも世の中にはオモシロイものはたくさんあります。遊ぶ時は、ドロドロになるまで遊びまくってください。

中学生の
あなたへ

ちょっと色気づいてきたあなた。躊躇せずに恋愛をしてください。ただし、限度がありますからね。チョコレートあげるとか、映画を観に行くくらいなら許します。手をつなぐぐらいだったら、いいです。

 進路は、理系とか文系とか決めるのはまだ早いです。国語算数理科社会まんべんなく勉強してください。何にでも興味を持ってください。好奇心を持って、いろいろチャレンジしてください。将来理系に進んでも国語や社会は重要ですし、文系に進んでも算数をやることによって構築される論理的思考は必要になります。今は基礎を作ることです。 けど、自分が将来何になりたいか、どんな道に進みたいか、漠然とでも夢見ることは大事です。両親の後ろ姿を見るのも重要です。尊敬できる親なら、その背中をいつも見ててください。できない親なら反面教師として、そうならないようにしてください。

それから、かならず部活をしてください。人に負けない根性、得意技、それから仲間、友達ができます。友達のいないあなたは、とにかく何でもいいから人に負けない何かを身に付けるよう努力してください。それが自信につながりますから。

高校生の
あなたへ

かなり色気づいてるあなた。恋愛してますか?
恋愛は重要です。好きな人に好きと言える勇気、決断力、行動力、フラれた時の悔しさ、分かれる時の悲しさ、すべてその後の人生に生かされます。ケンカもしてください。

さて、ボチボチ真剣に進路を考える時でもあります。たぶん、自分が理系か文系か、漠然とわかっていると思います。やっぱ、文系だわ。と、考えるあなた。城戸研は理系の研究室ですので、このページをこれ以上読む必要はありません。さようなら。

やっぱ、オレは、私は理系だよねえ、と、理系に進学を考えてる人。読み続けてください。
理科の中でも物理、化学、生物、これらはどれもおろそかにしてはいけません。最先端科学では学際的で、学問が融合しているのです。物理分野の研究でも化学の知識が必要になったり、生物の専攻でも化学の知識が役立つことがあります。ですから、好き嫌いを言わずに、理科全般に興味を持ち、基礎を習得することが重要です。だいたい、特定の教科が嫌いなのは、自分がその教科に向いていないんじゃないし、能力がないんでもなく、それを教える教師がヘタで、理解できず、嫌いになったケースがほとんどです。だから、ヘタ教師に当たったと思ったら、自分で参考書を買ってきて勉強して嫌いにならないように努力することが必要です。理解できれば好きになります。そうすれば、嫌いな教科は無くなり、理科系のどの分野に進める高い自由度、選択肢が生まれます。

それから、受験戦争を勝ち残るには、得意技、得意科目を持つことです。もちろん、出来ない教科をなくすことは重要ですが、それだけでは勝てません。絶対に、人に負けない教科を一つでも作ることです。何を隠そう、この私は理系にも関わらず「英語」で受験戦争を乗り切りました。

 城戸研を目指す高校生は、「山形大学工学部機能高分子工学科」を受験してください。センター試験を受けて、次は2次試験です。学科の受験科目はたまに変更するので、ここでは書きませんが、工学部機能高分子工学科のホームページをのぞいて受験科目や手続きについて調べてください。小学校、中学校と私の指示通りに、よく遊び、よく学んだひとはスンナリ受かるはずです。

大学生の
あなたへ

山形大学工学部機能高分子工学科の1年の学生さんは、今は山形市のキャンパスにいるはずです。2年に進級できれば米沢の工学部キャンパスに移ります。機能高分子には3つの専修コースがあって、分かれることになります。「高分子合成化学」「光・電子材料工学」「高分子物性工学」です。城戸研究室には、どのコースからでも入ることが出来ます。有機ELでも材料の合成、開発に携わりたい人は、「高分子合成化学」を専攻するのがいいでしょう。実際の城戸研学生の割合から行くと、「高分子合成化学」と「光・電子材料工学」が多いですね。山形大学でも他学科の学生さんや4年生で他研究室の学生さんは、大学院から城戸研に来ることが出来ます。実際に、物質化学とか機械とか、他学科からの進学者も多いです。まず、自分の強みをつけるため今の専攻をきっちりモノにすることです。それが研究面でのオリジナリティにつながります。大学院の入試科目等はホームページで確認してください。確か、英語はTOIECの点数を採用しますので、しっかり勉強しておいてください。

大学院生の
あなたへ

大学院修士課程でかつ城戸研究室のあなたは、人生の成功を半分まで約束されています。かなり順調であると言えるでしょう。将来、研究者として活躍するためには、博士号が必要です。外国では、研究者にとってはDrは名刺みたいなもんです。Drない人は、研究者としては扱ってもらえません。博士課程に進学したい人は、指導教員である城戸に博士課程への進学について相談してください。

山形大学の修士課程の学生でも、他専攻の場合や、他大学の修士課程の学生さんは、まず城戸にアポを取って、面接してください。メールアドレスはわかりますよねえ。たいていの場合、炭火焼き「いろり」で米沢牛を食べながら、お話することになります。努力して研究が順調に行き、論文をまとめれば、晴れてDrと呼ばれるわけですが、城戸研で博士をとった、というと世間では旧帝国大学の名も無いショウモナイ研究室で博士をとった、と言うよりも評価されます。初対面の相手をビビらせるのにかなり有効です。

以上、城戸研への道でした。

城戸研に入るのが以外に簡単なのがわかったと思います。

最後に、ひとこと。

大学や研究室はよく考えて選んでください。
私は常々思うのです。宇宙を創造した神(と言っても、私の言う神はイエス・キリストでもアラーでもありません)はすべての人に平等にチャンスを与える、とね。金持ちの子供にも、貧乏人の子供にも。
たとえば、山形大学工学部機能高分子工学科に入学する学生は毎年120~30名いるわけです。その全員に城戸研や他の研究・教育レベルの高い研究室に配属される可能性があるわけです。しかし、実際にはキビシイ、とか拘束される時間が長い、とかで生ヌルイ研究室を希望する学生が多いのも事実です。1年から3年までロクに勉強もせず、最後の1年も楽な研究室に行って、半分バイトしながら卒業して行く。就職先も、とりあえず内定くれたところに決めて、その先は特別な夢も希望もない。とにかく、汗もかかず、努力もせず、人に言われたことだけして年をとる。

そんな人生を歩みたい人は、歩んでもらっても結構。私にとってなんの関係もなく、害にもならないし、どうでもいいことです。しかし、この世に、この時代に、日本に、人として生まれたことを特別だとは思いませんか? 生きた証を残したいと思いませんか? 神が自分にミッションを与えたと思いませんか? みんな能力があるのに、それを生かさず、伸ばさず、年をとってから後悔する。見てられないんですよね。

私の経験から、人生の分岐点はいくつかありますが、研究者にとって一番重要なのが、最終的にどの「研究室」を出たかと言うことです。どの「大学」ではありません。東大でたからといって人生保証されたわけではないのです。どの「研究室」を出たかが重要なのです。私事ですが、早稲田大学の土田英俊先生、西出宏之先生、そして、ニューヨークのヨシ・オカモト先生との出会いが、私の人生を変えました。180度ね。夢を語らない大学教授に、夢を持った学生を育てられるとは思えません。大学研究室選びは、ぜひ、教授を見て決めてください。この時だけは、すべての学生に平等にチャンスがあるのです。
しかも、最後のチャンスです。

城戸研への道

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